星蜜

保志総一朗さん沼の情報・感想サイトです!世界に推しの可愛さを独自の表現で発信している有益なブログです。

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気まぐれに推しの考察~仕事編~

前々から保志くんへの考察を書きたいなと思っていたので一度まとめてみようと思います。

保志くんの仕事に対する姿勢への考察です。(ただの萌え語りです)

 

参考文献

声優男子。2018 Autumn (ぴあMOOK)内インタビュー記事より

保志くんのパーソナルな部分がわかった「Voice of Myself」

 

年数で語るのは嫌いなのですが、ずっとファンをしていても保志くんの内面ってあまりわかっていませんでした。いつも真摯にお仕事に向き合い一生懸命で本当に真面目で台本チェックにも余念のない方だと言うことはわかっていましたが、本当に葛藤しながら日々お仕事しているんだな……ということがこの本を読み改めて理解できました。

どうしても芸能界というのは、キラキラした部分ばかり見えがちになってしまい、なるべく本人たちも夢を見せてくれようと、ファンに心配かけまいと、明るい話題ばかりをしがちですが、少しネガティブな部分も見せてくれたことに感動しました。

普通のインタビュー記事ではパーソナルな部分はあまり書いてくれないものなのですが、こういった音楽アルバムの特典冊子となると個人の内面にクローズアップしてくださって嬉しい反面、デビューから25年経って初めて保志くんの内側を知れたので、もっと早くに彼の思いを知りたかったな、とも思いました。

 

内容の転載はできないのでざっくりとした言い回しになります。

 

保志くんにとって「演じる」とは

 

「芝居が大好きで、キャラクターに入り込んでいる仲間たちの姿を見ていると自分もそうなれたらいいなと羨ましくなる。自分はどこか別の人間になりきれていないような。どこかしら自分から引き出していて芯から「演じる」という姿勢ではない。今まで演じてきたキャラはみんな「僕」」

 

自分軸ももひとつの強みではないのか、とインタビュアーが問うと

 

「本来はいけないことなんじゃないかという葛藤がありました。職業的な意味での「声優」になりきれていない気がする」

 

キャラクターに真摯であるがゆえのこだわりですねとインタビュアーが言うと

 

「僕自身は根本的に役者に向いてないと思うばかりなんですけどね」

 

ここで私はすごく驚いたことを覚えています。保志くんって、役者に向いてないって自分で言ってしまうんだ……と。誰よりも役者に向いていると思っていたので。

今まで保志くんは「声優をやっていなかったら?」という質問に「フリーター?」とか答えていて「声優になってなかったら何にもなれていない」と言っていて「声優が天職」のような答えだったのです。保志くんの純粋で真面目で素直で独特なところが本当に役者さんに向いてると思っているので……本人からすれば自分の長所って見えにくいと思いますが、自分で向いてる!と思っていないとやっていけない世界なんじゃないかな…と。保志くんはすごく思い悩みながら普段から役者という仕事に向き合っているんだいう事実にさらに彼が愛しい存在になりました。

 

そしてほかにも「人と人が集まれば自分の思い通りにいかないことも当然あるし、忘れないとやっていけないようなことも一つや二つじゃないけど、ね」とおっしゃっているんですが、この「一つや二つじゃないけど、ね」の「、(読点)」がすごく意味深で気になりました。この「溜め」の部分。いったいどんな「こと」があったんだろう…?と想像が無駄に膨らんでしまいます。ここに彼の役者業への苦しみが隠れているのでしょうか。

業界の闇の部分、辛く厳しい部分をもっと知ってみたいと、何も知らない私は呑気に思ってしまいます。

 

声優男子。編

 

「Voice of Myself」から約半年後に発刊された雑誌の方でのインタビューです。

 

こちらの雑誌もアルバムに関してのインタビューですが、ほぼ保志くんの仕事の姿勢へのインタビューばかりなのでかなりパーソナルな部分が知れました。「Voice of Myself」をもう少し深く掘り下げたようなインタビュー内容です。

 

「少し前から演じることって自分にはあまり向いてないんだなと思っていて。他の役者を見てると、本当に役者なんだな。演じることが好きなんだな、とすごく感じるんですが、僕には根本的に向いてないような気がして。それが今までやってきた中で感じていた「違和感」なのかもしれません」

 

保志くんは、真摯に向き合いすぎている。真面目に取り組みすぎて、作品やキャラクターを愛する純粋な気持ちがあるが故に悩みすぎてしまっている気がする。周りと自分を比べすぎて苦しんでいる。

 

「役や作品に入り込まないとなかなか演じることができない。だから職業的に向いていないのかなって。〇〇を演じてくださいと言われても僕はすぐにはできなくて、根本的には周りの役者さんもそうだと思うけど、僕から見るとパッとできて楽しく演じているように見えるんです。それを見ると「みんなやっぱり役者だなぁ」と。僕はスイッチを自分で切り替えられないんです。だから自分はあまり役者に向いてないのかなって常々思っているんです」

 

保志くんはいつもアフレコ現場でイベントの現場で寝ている!と言われがちだけれど、やっぱりそれは寝ている時ももちろんあるけれど、ギリギリまで目をつむっているのは、役に入り切っているからなんじゃないだろうか。極限まで集中力を高めて、そうまでしてやっと役に入りきることができる。だからイベント会場でのわちゃわちゃした雰囲気で流されるままに突然「役に入り込む」ことは難しい。最近はしばし「キャラ」と「本人」があたかもリンクしていて役者はキャラになりきりながら喋ったり、キャラの仕草をするのが当たり前のファンサービスとなっているが、彼にとってのファンサービスとは真にキャラクターに入り込むことなのだと思う。だから、中途半端にキャラクターのセリフを言ったりはしない。簡単にアドリブでキャラクターのセリフを言わない(演じられない)彼が昔から好きだったが、そこにそんな思い・葛藤があるとは思ってもみなかったです。

 

保志くんはよく同業者に「純粋」「独特の感性を持っている」など言われがちで、誰が見てもすぐに「ああ、この人はとても純粋な人だ」とわかるくらいで、関俊彦さんからも「本当にこの世界に向いている。何をやっても感性が良い。純粋さを持っていて、(キャラクターの)純粋な部分を素直に演じられるところが彼の強みであり魅力だ」と言われています。

声優に向いている人間はもちろん芝居が大好きであるというのもあると思うのですがもうひとつが「感受性が豊かで素直な人」だと言われています。

ある意味「芝居が好き」なんかよりも本当にここは気持ちだけでは補えない「才能」の部分だと思います。

 

保志くんは素直で純粋に作品に向き合うからこそ「自分は向いていない」と思ってしまう。こんなにも純粋な人間が向いていないなんて本当にありえない話で、保志くんに向いていないだとしたらこの業界にいる誰もが役者に向いていないと思う。

コンプレックスそのものが表現者としてはプラスになる部分だと思うのでそこを無理に解消させる必要はないけれど、ファンとしては、どうか保志くんが気持ちよく芝居ができますようにと願うばかりです。

彼にこうした葛藤があるということを理解したうえで、これからも「あなたの演技が好きだ」「あなたの存在が好きだ」と言い続けることを主張していきたいと思います。

本当に保志くんは周りを幸せにする存在であり、この業界にかかせないひとです。

 

👇過去に書いた声優男子。2018 Autumnの感想記事はこちら👇

 

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